2026.10.12 / ぶち上げインタビュー

【経営者インタビュー】「一を、百にできる仕組みがある」——情報格差を武器に、東京のノウハウを地方へ運ぶ。LocaLink.llc・小宅章太さん

「一を、百にできる仕組みがある」——情報格差を武器に、東京のノウハウを地方へ運ぶ。LocaLink.llc・小宅章太さん

「あ、これや」 2024年の元旦、38度5分の熱にうなされながら、彼の頭のなかで、ずっとバラバラだった点と点が一本の線でつながった。 LocaLink.llcは、地方創生を軸にしたSNS事業を展開する会社だ。地域でビジネスを志す個人に「地域インフルエンサー」としての影響力の付け方・使い方を教えるスクール/コミュニティ「ローカリンク」、Instagramを中心とした地方企業のWeb支援、そして八王子市をはじめとする行政アカウントの運用支援。その代表を務めるのが、小宅章太さんだ。 高校ではサッカーで活動する傍らでウイイレで全国3位に上り詰め、プロゲーマーに。物販で月利数百万を叩き出したこともある。

この記事の要点

  • 01しょうたさん:民泊やグランピングだと、毎月10万円の広告費で、そこ経由の売上が月800万〜1,000万出ているところもあります。
  • 02去年と今年で150社を支援してきて、買取、引っ越し、ハウスクリーニング、飲食、ホテル、美容サロン……業種を問わず、売上が数倍になった事例はいくらでもあります。
  • 03——SNSマーケターを志したのは、なぜですか? しょうたさん:理由は2つあって。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

「一を、百にする」——地域インフルエンサー網という最大の武器

——まず、いまの事業内容を教えてください。

しょうたさん:大きく3つあります。

1つ目が「ローカリンク」。地域でビジネスをしていきたい個人の方に、地域インフルエンサーとしての影響力の付け方と、その使い方を教えるスクールでありコミュニティです。今、フォロワーが1万人以上いる人が100人以上いて。地域の影響力をもって地域ビジネスを展開していく、多分うちしかやりきれていない領域を、毎日研究しているスクールですね。

五十アカウントが同時に伸びても、パクリに見えない理由

——なぜ、教わる人みんなが成果を出せるんですか?

しょうたさん:全部の事業、作り方は一緒なんです。地域間の情報の差を使うだけ。

たとえば長野でバズったフォーマットを、コミュニティのみんなで試していると、誰かが「当たりました」となる。すると1週間で、みんな数十万再生が出て、フォロワーが同時に伸びるんですよ。

しょうたさん:同時多発的に50アカウントくらいから同じような動画が出るんですけど、これがダイエットのスクールだったら、50人が同じ投稿をしたら「何なのこのパクリ動画は」ってなるじゃないですか。でも地域インフルエンサーの動画だと、それぞれ見ている人が全然違う。だからパクリに見えない。実態は裏で50数アカウントが同じ動画を出しているのに、各地域で伸びる。この“一を百にできる仕組み”が、うちの一番強いところなんです。

年商4,000万のパン屋が、2年で1億に

——企業のWeb支援では、どんな成果が?

しょうたさん:地域のインフルエンサーが大量にいると、1アカウントに毎月5件、強いアカウントだと40〜50件もPRの問い合わせが来る。その企業側の課題を、PR動画1本で終わらせず内部から解決していく。それがInstagramを中心にしたWeb支援です。

たとえばあるパン屋さんは、年商4,000万くらいだったのが、1年支援して8,000万、2年目の今は1億超のペースで売り上げが上がりました。店舗の広さは変えずここまで成長されました。

しょうたさん:民泊やグランピングだと、毎月10万円の広告費で、そこ経由の売上が月800万〜1,000万出ているところもあります。

去年と今年で150社を支援してきて、買取、引っ越し、ハウスクリーニング、飲食、ホテル、美容サロン……業種を問わず、売上が数倍になった事例はいくらでもあります。

市役所が2年かけて増やせなかったフォロワーを、1投稿で

——3つ目の行政アカウントも、かなり伸びていると。

しょうたさん:八王子市のアカウントを運営させてもらっているんですけど、先週投稿した動画1本で、フォロワーが2,900人増えました。5万3,000再生で、9人に1人がフォローしている計算。しかもその中には既存フォロワーも含まれるので、実際のフォロー率はもっと異常なんです。

もともと市役所の方が2年間頑張って、フォロワーは500人しか増えていなかった。それを1投稿で1,200人。市役所全体がざわついているらしいです(笑)。

物販が教えてくれた、「アーリーアダプター」という自分の型

——起業を意識して、最初に物販を始めたそうですね。

しょうたさん:「起業したいな」と思ったとき、最初に挙がるのって大体、物販じゃないですか。YouTubeを見漁って、薬局巡りやドンキ巡りをして……。でも、そんなところに売っているものは僕が介在する必要がないので、当然売れない。

ただ、たまたま一つだけ当たる銘柄を見つけて。それを極めた結果、急に月利50万がバーンと出たんです。

——そこで、何に気づいたんですか?

しょうたさん:それがトレンド銘柄だったんですよ。波に乗って一気に伸ばして、トレンドが過ぎたら撤退する。物販にもトレンドがあるんだと気づいた。

でも一番の学びは、自分は、みんながやっていない“空いている市場”を先に見つけるのが得意なんだということ。誰も取り扱っていない商品を先に見つけて世に出し、みんなが気づいたら撤退する。そのアーリーアダプター的な立ち回りが自分に向いている。この気づきは、今の事業の作り方にもそのまま生きています。

いろんな業界の間に立つと、「みんな知らなくない?」が見つかる

——一歩先の市場を掴む情報収集は、何を意識しているんですか?

しょうたさん:いろんな業界の知識を、満遍なく入れることをすごく意識しています。

音楽でいえば、K-POPだけを深く聞くんじゃなくて、J-POPも洋楽もヒップホップも聞く。そうすると、J-POP好きな人には知らない世界を教えられるし、その人に話も合わせられる。満遍なく知っていると、話を合わせることも、知らない世界を教えることも、両方できるんです。

しょうたさん:ビジネスも同じで、営業会社の人とも、家から一歩も出ずにPC一つで稼ぐ人とも話す。様々な人生を送っている人たちのどちらとも仲良くできると、「この業界だけが気づいていて、みんな知らなくない?」という情報がたまに出てくる。それを見つけた瞬間に「あ、これビジネスになる」と気づけるんです。

「人を集める人が、正義」——SNSマーケターへ

——SNSマーケターを志したのは、なぜですか?

しょうたさん:理由は2つあって。1つは「集客できる人が強い」と高校生のときに気づいたこと。

日本政策金融公庫の高校生ビジネスコンテストで、東京都で1位を取ったんです。廃校になった学校の施設を使って、海外からの旅行客が日本の学園アニメを体験できる施設を作ったら儲かるんじゃないか、というプランで。クラファンのバックアップもついたんですけど、結論、うまくいかなくて。

しょうたさん:なんでダメだったかというと、ものづくりばかり考えて、人が集まらなかったから。人を集められれば、ビジネスは最悪なんでもいい。人を集める人が正義なんだと。だから集客のスキルを身につけないとやばい、と思ったのが1つ。

もう1つは、SNSは「若者がやる理由」になること。SEOも本当は得意なんですけど、それは「おじさんがやった方がいい」と言われる。SNSはラベリングが楽なんです。6年前から仕事として本気でやってきた積み上げが、今すごく効いています。

300人中3人。決め手は「ウイイレ3位」

——学生時代に、SNSの会社へ飛び込んだそうですね。

しょうたさん:一番でかいところに行きたくて、当時YouTube登録者100万人以上の方が会社としてやっていたところに応募しました。300人くらいの応募から3人に選ばれたらしいんです(笑)。

大学1年でインターンに入って、2ヶ月で副リーダー、半年でリーダーになって、大学生20人くらいを統括させてもらいました。2年働いて、大学3年で独立しました。

元旦の高熱で降ってきた、「地方創生」という答え

——独立して、八王子でグルメアカウントを始めます。

しょうたさん:社内でいろんなSNSを見ていて「これ俺もできるな」と思い始めて。で、また同じ思考なんですけど、「これから来るSNSの市場はどこだろう」と考えたとき、東京の会社はもうクライアントを持っているから勝てない。でも地方の会社は誰も受託していないし、SNSの利活用が遅れている。

最先端の東京のノウハウを、地方に持っていくだけで勝てる。この“情報の輸出入”の計算式がそのまま当てはまると思って、八王子でグルメアカウントを立てたんです。

——そもそも「起業したい」という思いは、いつからあったんですか?

しょうたさん:強い目的は最初はなくて。ただ小学生の後半から、家系に一人も社長がいないのに「将来、俺は社長をやるんだろうな」と漠然と思っていました。『ガイアの夜明け』を小4くらいから見ていて、「ここに出るんだろうな」と(笑)。

——そこに、サッカーへの思いも重なっていると。

しょうたさん:東京ヴェルディが好きで、6歳くらいからずっと試合を見に行っていて。子どもの頃、手作りの応援ボードを掲げている写真があるんです。

いつか、その子どもの頃の写真を並べて「僕がオーナーになります」と記者会見をしたら、人生おもろくない?って。全員が協力してくれて、全員に感謝されるサッカーチームを作れるんじゃないか、と。Jリーグの理念には地方創生が絡んでいる。だから地方創生の会社を作らなきゃ、と思ったんです。

——その2つが、つながった瞬間があったんですね。

しょうたさん:2024年の元旦、38度5分の熱にうなされていたときに、ピキーンと来て「あ、これや」と。サッカーチームのオーナーになる夢と、地方のアビトラージが事業として熱いという確信。その2つが同時に降ってきて、ローカルリンクの事業が確立されました。

熱が出るって、考えるサイクルが回りすぎて頭がフル回転している証拠でもあって。意外と悪いことじゃないんですよ(笑)。

インフルエンサー網でしか作れない、地方創生を

——今後の展望を教えてください。

しょうたさん:ローカルリンクは今3年目なんですけど、この3年で土台を作る。「石の上にも三年」と言うように、全国にインフルエンサー網と、僕らの関係者を配置しきる状態を、今年中に作る。

そのうえで4年目からは、いろんな会社を巻き込んで、本当に地域のためになる事業を乱立させていきたい。今も民泊事業が走っていたり、秋にはお土産を一つローンチする予定だったりします。

しょうたさん:それらの事業が全部、地域のインフルエンサーがいるからこそ一本の事業になるんです。インフルエンサーの網を使った、うちにしかできない地方創生を、これからもずっとやり続けたい。それが本当に思っているところですね。

「空いている市場」は、生き方の中にある——読者へ

——最後に、これから地域でビジネスを始めたい人へ。

しょうたさん:ローカルリンクに来てくれる人の半分以上は、アカウントゼロからのスタートです。だから、今なにも持っていなくても大丈夫。

大事なのは、誰も気づいていないことを見つけようとするより、「明らかに気づいている人が少ないもの」を見つける技術を磨くこと。いろんな業界、いろんな立場の人の間に立てば、それは必ず見えてきます。

しょうた

しょうたさん:地域には、まだ誰も手をつけていない“空いている市場”がたくさんある。東京と地方の間にある情報の差は、そのまま誰かのチャンスになる。その入口として、僕らを使ってもらえたら嬉しいです。


会社概要

会社名:LocaLink.llc

代表:小宅 章太

事業内容:地方創生を軸としたSNS事業(地域でビジネスを志す個人向けのスクール/コミュニティ「ローカルリンク」の運営、Instagramを中心とした地方企業のWeb支援・広告運用、行政アカウントの運用支援)


取材・文:黒澤優一(株式会社One Rep)


ぶち上げch noteインタビュー希望の方はこちら

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7QMCdWjv_M00Nxb53MkgpI3rNBzn6sn8gP6Ac20UVlcLxew/viewform

人生ぶち上げch出演希望の方はこちら

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfM9X1KVQZBL6NcdVZM9ARd98B7MG-F2FOauMuol2sW-YX4Rw/viewform

#経営者インタビュー#地方創生#SNSマーケティング#地域インフルエンサー#LocaLink#人生ぶち上げch

この会社が気になったら

この会社に興味があります

読み込み中…

ぶち上げインタビューの他の記事