2026.08.31 / ぶち上げインタビュー

【経営者インタビュー】「夢は、何歳からでも追いかけていい」——ピラティス×コンサル×モデルの三刀流で、出会う人みんなを笑顔にする経営者。株式会社Smile・廣木愛美さん

「夢は、何歳からでも追いかけていい」——ピラティス×コンサル×モデルの三刀流で、出会う人みんなを笑顔にする経営者。株式会社Smile・廣木愛美さん

ピラティスサロン経営、営業や集客に悩む人へのコンサルティング、そして今年9月には、モデルとして世界四大コレクションのひとつ・ロンドンコレクションのランウェイへ——。 大阪を拠点に"三刀流"で駆け抜けるのが、株式会社SmileのCEO・廣木愛美(ひろき・めぐみ)さん(以下、廣木さん)です。 福岡で浅田真央さんに憧れてフィギュアスケートを始めた少女は、理学療法士となり、ラスベガスでシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーの治療を経験。月収15万円・休み月3日という下積み時代を乗り越えて独立し、会社は今年で4期目。昨年は「Global Unity Japan 2025」「Miss Viviana Jap

この記事の要点

  • 01もともとビジネスの成功法則を学んでいて、それをベースにしたコンサルをやっています。
  • 02多いのは、整骨院やエステサロンなど個人経営で集客に悩んでいる方や、保険営業をはじめとする営業マンの方。
  • 03当時は体調を崩してしまうこともあって、「このままだと自分の身体も心配だし、もっと自分の理想の働き方を実現したい」と思って、1年で独立を決めました。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

ピラティスサロン×コンサル×モデル——大阪発"三刀流"の現在地

「メインは三つあります」

——まず、現在の事業内容について教えてください。

廣木さん:メインは三つあります。一つ目が、大阪の野田でピラティスの経営です。私自身も理学療法士としてプレイヤーで入っていて、スタッフが一人いるので、その子が7割くらい、私が3割くらいを担当しています。身体に痛みを抱えている既存のお客様や、プロゴルファーをはじめとするアスリートの方は私が対応していますね。

二つ目がコンサル事業です。もともとビジネスの成功法則を学んでいて、それをベースにしたコンサルをやっています。多いのは、整骨院やエステサロンなど個人経営で集客に悩んでいる方や、保険営業をはじめとする営業マンの方。事業を大きくするのって、結局は営業と集客なんですよ。あとは「営業ってコミュニケーション能力だよね」というところから、コミュニケーションそのものを教えたりもしています。

三つ目がモデル活動です。モデル自体は今年からなんですけど、去年ミスコンに2回出て、そこからいろいろお声がけいただくようになって。今年の9月中旬からは、ロンドンコレクションに出るためロンドンへ行きます。パリ、ミラノ、ニューヨークと並ぶ、世界四大コレクションのひとつですね。

——コンサルから派生した、ユニークなサービスもあるとか。

廣木さん:そうなんです、実は「モテコンサル」もやっていて。結局、モテるって「人から好かれる」ということで、つまりコミュニケーション能力なんですよ。どうやったら人に好かれる存在になれるかをコンサルしながら、見た目も変えた方がよければ「ピラティスで身体から整えよう」と、サロンにも通ってもらう。実際、3ヶ月で彼女ができた方もいるんですよ。

原点は、浅田真央さんの笑顔——フィギュアスケートに捧げた青春

朝5時の朝練から、夜11時のリンクまで

——学生時代は、どんなふうに過ごされていたんですか?

廣木さん:出身は福岡で、学生時代は部活には入らず、フィギュアスケートをしていました。朝5時くらいにリンクに行って、7時半くらいまで滑って、そこから学校へ。帰ってきておやつを食べたら、すぐまたリンクへ。遅い時は夜11時まで練習がある、みたいな生活をほぼ毎日続けていましたね。

始めたきっかけは、浅田真央ちゃんへの憧れなんです。ただ、始めたのが小学5年生で、フィギュアの世界ではかなり遅いスタートでした。みんな幼稚園くらいから始めるので。九州大会までは行けるけど、その先までは届かなくて。それなら「スケートに関わる仕事がしたいな」とスポーツトレーナーを志して、理学療法士の資格を取りに行ったんです。

——高校では応援団長も務められたそうですね。

廣木さん:そうなんです(笑)。私、めちゃくちゃ負けず嫌いで。しかも誰かに指示されるのがあんまり好きじゃなくて、自分の思い通りにやりたいタイプなんですよ。だから「自分が指示した方がいいじゃん」って。多分それで、リーダーになるんだと思います。

「間違った道に来たかも」——退職2日後、ラスベガスへ

シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーを治療した3週間

——理学療法士の資格を取ってから、どんなキャリアを歩まれたんですか?

廣木さん:実は入ってすぐ、「あ、間違った道に来た」と思ったんです(笑)。トレーナーになりたくて理学療法士を選んだのに、理学療法士の学校って基本「病院に行け」という空気で。私は病院が嫌で、「どうしようかな」と思いながら大学2、3年を過ごしていました。

転機は大学3年の時。スポーツトレーナーのコミュニティに出会って、そこでは学生がトレーナー活動をしていたんです。「学生でもやっていいんだ」と衝撃を受けて、そこからトレーニングの勉強をしつつ、大学4年でピラティスのインストラクター資格も取りました。本当は卒業後すぐフリーランスでやろうと思っていたんですけど、ちょうどコロナと重なってしまって。当時のトレーナーは対面が当たり前だったので、「いきなり独立はきついな」と、一度就職して病院で理学療法士を1年やりました。

でも、自分のやりたいことをもっと追求していきたいと思って辞めました。2年目の4月6日に退職して、その2日後にはラスベガスに飛んでいました。

——2日後にラスベガス!?

廣木さん:先輩トレーナーに「俺ラスベガス行くけど、一緒に来る?」と誘われて、「あ、行きたいです」って(笑)。3週間くらい滞在して、シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーの治療や、元フィギュアスケート選手の治療をさせてもらいました。

月収15万円、休みは月3日——「人生、山あり谷あり」

それでも「経験になるならいいか」と笑っていた

——帰国後、大阪へ出てこられたんですね。

廣木さん:帰国して「どうしようかな」と思っていたら、大阪で治療院をやっているトレーナーさんに「俺のところに来る?」と声をかけてもらって、「じゃあ行きます」と。それが4〜5年前ですね。それまでずっと福岡で実家暮らしだったので、初めての一人暮らしでした。

ただ、業務委託で1年働いたんですけど、月収が15万円だったんですよ。休みも月3日くらいしかなくて。当時は体調を崩してしまうこともあって、「このままだと自分の身体も心配だし、もっと自分の理想の働き方を実現したい」と思って、1年で独立を決めました。

——月収15万円での一人暮らしは、相当きつかったのでは。

廣木さん:めっちゃきつかったです。でも当時は「経験ができてるからいっか」と思ってたんですよ。アスリートもジュニアアスリートも来る環境で、経験は間違いなく積めたので。貯金を切り崩しながら、幸いなことにあまり物を買わないタイプなので何とかなりました。というか、月3日しか休みがないから、遊びに行く暇もなかったんですけどね(笑)。

ただ、「このままだと職場と家の行き来だけで、お客さんとしか喋ってないな」と気づいて。働き始めて半年くらい経った頃から、経営者交流会に参加し始めたんです。

そこから交流会であった方にビジネスの原理原則をおしえてもらえることになり、起業することができました。

会社名は「Smile」——出会う人みんなを、笑顔にしたい

身体の健康から、心の健康、そして影響力へ

——事業にかけている、思いを教えてください。

廣木さん:私の人生のテーマというか、使命が「出会う人みんなを笑顔にしたい」なんです。大学生くらいからずっと思っていて。きっかけは、それこそ浅田真央ちゃんです。真央ちゃんって、すごい笑顔で滑って、観ている人を楽しませて、笑顔にしているじゃないですか。「あんな存在になりたいな」というところから始まっているんです。だから会社名も、株式会社Smileにしました。

まず、ピラティスや整体で身体を良くして、笑顔にする。次にコンサルで、精神的な健康の部分から笑顔にしていく。ただ、1対1でやっていくうちに「より多くの人を笑顔にするには、自分がもっと影響力のある人間にならなきゃ」と思うようになって。それが、モデルとして表に立つ理由です。人の才能を引き出して、その人が自分らしく生きられるようにする。人の笑顔に貢献する事業を、これからもどんどんやっていきたいですね。

実は、自信がなかった

足がガタガタ震えた、1回目のミスコン

——今のお話だけ聞くと、ずっと自信満々に生きてこられたように見えます。

廣木さん:全然そんなことないんですよ。実は私、自分に自信がなかったんです。今はこんなに喋れていますけど、人前で話すのはめちゃくちゃ緊張するタイプで。講師をやっているのに(笑)。

大人になって、ある勉強合宿でプレゼンをした時に「感情が伝わってこない」とずっと言われて。「こんなに伝えているのに」と思ったんですけど、「あ、私、感情を出せていないんだ」と気づいて、そこで感情を出す練習をしたんです。それからはもう、ボロボロ泣けるようになりました(笑)。今ではその合宿を運営側で手伝っていて、毎回一番最初に泣いています。

——ミスコンへの挑戦も、自信のなさを克服するためだったとか。

廣木さん:そうです。「なんで自分は緊張しちゃうんだろう」と考えたら、「自分に自信がないからだ」と気づいて、「じゃあ克服するためにミスコンに出よう」と。でも1回目のミスコンは、足がガタガタ震えて、見ていられないくらいでした(笑)。

当時は、自分の挑戦が周りにまだ伝わりきっていない感覚もあって。「起業しました」「ミスコンに出ます」と報告しても、私がどんどん先に進んでいたぶん、周りが追いつくのに少し時間がかかっていたんですよね。それで「このやってること、合ってるのかな」という不安がふくらんで、自信を持ちきれずにいて。

そこで2回目のミスコンには、両親に来てもらったんです。両親と仲間に応援されて、賞を取ることができました。

ピンと来たら、即やる——「行動力の桁が違う」と言われる理由

ラウンジのキャストも、探偵も、「やってみないとわからない」

——ミスコンからわずか1年でロンドンコレクションとは、すごいスピードです。

廣木さん:ミスコンに出たら「このショーに出ないか」と声がかかるようになって、ちょこちょこ出ていたら「ロンドンに行かないか」と誘われて。とんとん拍子すぎて、自分でも「もう世界?」みたいな(笑)。

私、結構自由奔放で、ビビッと来たら「やってみないとわからないじゃん」でいろいろやっちゃうんですよ。この前も「夜のお店で働いたことないな、ちょっと行ってみたいな」と思って、北新地のラウンジでキャストをやってみたり、探偵をやっている人に会って「探偵って面白そう。ちょっとやってみたいです」って言ってみたり(笑)。「探偵ってどんなものだろう」と考えるより、やった方が早いじゃないですか。考えるより、行動しろ。私はそれで全部やっちゃうんです。

以前、行動力を測る診断のようなものを受けたら、メーターの最大値が「3億」のところ、私は「20億」だったらしいんですよ。「桁が違います」と言われました(笑)。

——人脈の広がりも、すごいと伺いました。

廣木さん:ありがたいことに、周りに経営者の方がたくさんいて。「りらくる」創業者で『令和の虎』でも知られる竹之内教博さんの合宿は、運営を20回くらい手伝わせてもらっています。壁打ちしてもらえる経営者の方が、今10人以上いるんです。何か問題にぶち当たった時に「これはこうした方がいいんじゃない?」と言ってくれる仲間がいる。持つべきものは人脈だなと、本当に思いますね。

あとは、交流会では印象に残るように、オレンジのオーダースーツを作って着て行ったりもしていました。そうすると「あの時、オレンジのスーツを着てた人ですよね」って、みんな覚えてくれるんですよ。いい意味で目立つこと、印象を残すことって、すごく大事だと思います。

「全員に賞をあげたい」——目指すのは、順位のないファッションショー

次の挑戦は、子どもの教育事業

——今後の展望を教えてください。

廣木さん:大きく言えば「世界中の人を笑顔にしたい」なんですけど、直近でやりたいことが二つあります。

一つは、ロンドンコレクションを歩いた後に、自分でファッションショーを開くことです。それも、きれいなモデルさんを集めるショーじゃなくて、「自分なんかが表に出るなんて」と思っている人を、3ヶ月くらいかけて育て上げて、最後にランウェイを歩いてもらうショー。ミスコンってどうしても順位がついちゃうから、悲しい思いをする人が絶対にいるんですよ。私自身も、めちゃくちゃ経験しました。そうじゃなくて、全員に賞をあげて、「あなたは、ここがいいんだよ」と一人ひとりに伝えてあげたい。自信がない人を輝かせて、「自分らしく生きていいんだよ」と言える事業を、どんどん展開していきたいんです。

もう一つは、まだ動き出せていないんですけど、子どもの教育事業です。今の義務教育って「答えがある教育」じゃないですか。しかも、AIが何でもすぐに解決してくれる時代だから、放っておいたら考えること自体をやめちゃうと思うんですよ。10年後、結構やばいと思っていて。だからこそ「自分で考えて、答えを出す力」——自律思考を育てる塾をつくりたい。あとは、子どもの運動能力を伸ばす運動教室もやりたいですね。日本を支えるのは、子どもたちなので。

「まず、誰かに夢を語ってほしい」——くすぶっているあなたへ

——最後に、「自分に自信が持てない」「くすぶっている」と感じている読者へ、メッセージをお願いします。

廣木さん:夢って、いつだって、何歳からでも持っていいと思うんです。どんなに大きい夢だって持っていい。そして、それを自分の中で終わらせるんじゃなくて、まず誰かに言ってみる。その一歩が、すごく大事だと思っています。

言い続けていたら、誰かが必ず助けてくれるんですよ。私が今、困った時に助けてくれる仲間に囲まれているのは、「こういう夢がある」「こういうことをやっていきたい」と言い続けてきたからなんです。逆に、言わなかったら、夢は心の中で終わっちゃう。全然形になっていなくていいし、最初から完璧な人なんていないから、完璧じゃなくていい。まずは誰でもいいから、語ってほしいですね。

私、「人生は一度きりだから、いつ死んでもいいという状態にしておきたい」とずっと思っているんです。いつ何が起きるかわからない。「あの時、やっておけばよかった」となるのが一番嫌なんですよ。だから、やりたいことは絶対にやった方がいい。「やりたいことを、やりきれ」。それが私からのメッセージです。

会社概要

会社名:株式会社Smile

代表:廣木 愛美

事業内容:ピラティス×整体サロン「Body care salon 恵」の運営(大阪・野田)/経営者・営業職・個人向けコンサルティング/モデル・メディア活動

所在地:大阪府大阪市

取材・文:黒澤優一(株式会社One Rep)

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