2026.09.17ぶち上げインタビュー

経営者インタビュー「“変わりたい” じゃなく、“変わる” って決めた」——母の死を越え、18カ国を旅して生きる29歳。シャンパン片手に旅する起業家・東礼奈さん

「“変わりたい” じゃなく、“変わる” って決めた」——母の死を越え、18カ国を旅して生きる29歳。シャンパン片手に旅する起業家・東礼奈さん

「“変わりたいな” じゃなくて、“変わる” って決めたんです」。 Instagramで「旅する起業家」として発信する東礼奈さん(29)。場所も時間も問わず、旅をしながら働ける――そんな生き方を体現しながら、大手企業や国立大学と伴走し、これから伸びる産業のPR・広報や新規事業の立ち上げを手がける起業家だ。同時に、自分と同じように自由に働ける「旅する起業家」を育てる人材育成にも力を注ぎ、その仲間はいまや約70名にのぼる。 札幌で一人っ子として育ち、小学1年生から「自分改革ノート」を書き続けた少女。しかし高校1年生で最愛の母を失い、人生が一変する。25社に落ちた就職活動、その後血迷ってインドへ渡航、

この記事の要点

  • 01肩書き:シャンパン片手に旅する起業家 氏名:東礼奈 形態:個人事業主 事業内容:大手企業・国立大学と連携した成長産業のPR・広報/新規事業の立ち上げ/「旅する起業家」の人材育成/性教育
  • 02東礼奈さん:私は事業を始めるとき、実績のある経営者から「みんながやってないことをやってお金を稼ぐ」「自分が働き続けるんじゃなくて、自分がいなくても回る仕組みを作ることが大事だ」と聞いていました。
  • 03落ちた理由をフィードバックでもらったら、「すぐ辞めそう」「起業してどこか行っちゃいそう」「自分の意見を曲げなさそう」って言われました。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

【プロフィール】

肩書き:シャンパン片手に旅する起業家

氏名:東礼奈

形態:個人事業主

事業内容:大手企業・国立大学と連携した成長産業のPR・広報/新規事業の立ち上げ/「旅する起業家」の人材育成/性教育

「旅する起業家」——場所も時間も問わずに働ける人を増やす

——いま、どんな取り組みをされているんですか?

東礼奈さん:私は「シャンパン片手に旅する起業家」という肩書きでInstagramで発信しています。要は、旅しながら、どこでも自由に、場所も時間も問わずに働けるような人を増やす、という活動をしているんです。私の場合シャンパンを持ってるだけですが、そこは自由です(笑) 自分の事業としては、大手企業さんとか国立大学とか、大きいところと一緒にやっています。これから伸びていく業界や産業のPR、いわば業界を盛り上げること、そこの新規事業を一緒に立ち上げるようなことをしています。

——旅する働き方と、その事業がつながっているんですね。

東礼奈さん:そうなんです。私自身はPRや新規事業の立ち上げをやりながら、旅する起業家の人材育成も合わせてやっている、っていう感じですね。

今も和歌山の白浜にいるんですけど、ビジネスチャンスをもらったり、多くの素敵な繋がりができて「また帰りたい」と思える場所が増えました。来月は東京に戻る予定ですが、お金で買えない価値ある経験ができました。

世界の中心は自分だと思っていた——小1で始めた「自分改革ノート」

——幼少期はどんなお子さんでしたか?

東礼奈さん:小学校に上がる前は一人っ子で、世界の中心が自分で回ってると思ってたんですよ(笑)。我慢することも何もありませんでした。でも小学校っていうコミュニティに上がってから、自分より頭がいい子、自分より可愛い子……自分より秀でている人にいっぱい出会って、めちゃくちゃ挫折したんですね。

「あ、自分よりできる人ってこの世にいっぱいいるんだ、全然だめだ」って思ったんです。それで小学1年生ながらに「自分改革ノート」みたいなものを作ったんです。

理想と現実の、ギャップを埋める

東礼奈さん:理想と現実をそれぞれ書いて、そのギャップをどうやったら埋められるかを、ひたすら書き続けるノートなんです。

当時は家のパソコンを借りて調べて、それを何年も続けてきました。あのノートがなかったら、今の自分はないなって思います。

全国で一番クレイジーなサークル

——スポーツなどはされていたんですか?

東礼奈さん:中学のときはバドミントンを。でも一番思い出深いのは、大学のよさこいですね。スポーツか文化系か微妙なラインですけど、めちゃくちゃハードでした(笑)。

出身は札幌なんですけど、北海道では毎年250チームくらい集まるお祭りがあります。うちはだいたいベストエイトくらいで、結構強かったんです。

一発ギャグを持ってないと生きていけなかったり、演舞出演でお祭りに行ったら「お客さん笑かすまで戻ってくるな」と言われたり、ヒッチハイクや野宿をするのが当たり前で全国で一番クレイジーなサークルだったと思います。

クレイジーだけど、最高の経験をさせてもらえたし、周りを巻き込む力やメンタルはここでかなり鍛えられたと思います。」に変更お願いします

祖父母は連続起業家だった——知ったのは起業から数年後

——ご家族に経営者の方はいらしたんですか?

東礼奈さん:実は母方の祖父母が、連続起業家みたいな感じでした。60年くらい前に祖父がブルーオーシャンの業界を仕掛けて、それでできたお金で次のビジネスをやって、そこから不動産や駐車場を買って回していました。今はもう不労所得で暮らしている、っていう感じなんです。でも私、それを知ったのが起業して4〜5年経ってからでした。ずっと丁寧な暮らしをしている二人だなと思っていて、「昔、何してたの?」って聞いたら、その話が出てきたんです。「いや、知らなかった!」って(笑)。

——事業の考え方に共通点はありましたか?

東礼奈さん:私は事業を始めるとき、実績のある経営者から「みんながやってないことをやってお金を稼ぐ」「自分が働き続けるんじゃなくて、自分がいなくても回る仕組みを作ることが大事だ」と聞いていました。そのとおりにやってきたんですけど、

祖父母もまったく同じことを言っていたんです。「早く言ってよ」って感じでした(笑)。

「変わりたい」じゃなく「変わる」と決めた——母を亡くした高校生

——高校1年生まではずっと人見知りだったそうですね。

東礼奈さん:そうなんです。小学校の頃から自分改革はしていたものの、高校生のときまではやっぱり人見知りでした。プロフィールに「人見知り」って書くくらいでした。

唯一無二の、承認してくれる存在

——そこから、どう変わったんですか?

東礼奈さん:真逆になったきっかけが、高校1年生のときに母を亡くしたことなんです。何でも頼っていたし、母がいればなんとかなるって思っていました。唯一無二の、私を承認してくれる存在だったので、いなくなったときにどう生きていったらいいか分からなくなりました。

そのときに「本当に変わらなきゃいけない」って気づいたんです。「変わりたいな」じゃなくて、もう“変わる”って決めたんですよね。

東礼奈さん:決めたら、「こうなりたいな」って思う理想の友達ができました。その子は周りを巻き込むし、誰も差別しない。すごいなと思って、真似をし続けたんです。知らない子にもすぐ話しかける子だったから、私も頑張ってやってみたら、意外とみんな話してくれるんだって成功体験がたくさん積めました。

そこからクラスの幹事をやったり、周りを巻き込んだり、友達をたくさん作ったり……今まで避けてきたことが、当たり前にできるようになりました。その友人がいなければ今の私はいません。本当に感謝してます。

社会に出て死んだ目をした先輩と、ベトナムでの原体験

——大学時代に「大人ってつまらない」と感じたそうですね。

東礼奈さん:浪人したのに第七志望の大学に行くことになりました。「なんとなく過ごしたら、なんとなく楽しいだけで終わっちゃう」と思って、いろいろアクティブに動いていたんです。

そんな中で、イケイケだった高校の先輩たちが、社会人になるとみんな目が死んでいました。「どうしたんですか?」って聞いたら「会社員ってこんなもんだから、今を楽しめ」って言われました。楽しいのは大学生まで、みたいな空気だったんです。

ベトナムで見た、楽しそうな大人たち

——そこから、どう転機が訪れたんですか?

東礼奈さん:大学3年生のとき、店舗の立ち上げでベトナムにインターンに行ったんです。そこにいた日本人が、みんな起業家や個人事業主で、人生めちゃくちゃ楽しそうな大人ばっかりでした。「ってことは、起業家になれば人生って楽しいんだ」って、安直だけど思ったんですよね。ちょっと極端ですけど、そう思いました。それで起業家を目指すようになりました。

25社に落ち、新卒代表で答辞を読み、3ヶ月で辞めた

——就職活動では25社に落ちたとか。

東礼奈さん:はい(笑)。でも就活自体は好きだったので普通にやっていました。落ちた理由をフィードバックでもらったら、「すぐ辞めそう」「起業してどこか行っちゃいそう」「自分の意見を曲げなさそう」って言われました。

それで一回インドに一人で行って、戻ってきてから6月に内定をもらいました。「もうここでいいや」と思って決めました。社長になるなら、一度は従業員の気持ちを分かった方がいいなと思っていたんです。

——卒業式では70人を代表して答辞を読まれたそうですね。

東礼奈さん:内定式のとき、人事の方が「社会に出るのが楽しみな人?」って聞いたんですけど、後ろを振り返ったら、私を入れて2〜3人しか手が挙がっていませんでした。みんな社会に出ることに絶望しているような発言ばかりでした。

入社して、代表として答辞を読んだとき、「この会社で頑張ります」って宣言したのに、ふと「頑張れないな」って思ってしまったんです。だったらパッと辞めて起業した方がいいなと思って、3ヶ月で辞めました。

——独立に不安はなかったんですか?

東礼奈さん:当時は不安はありませんでした。むしろ、居続ける方が不安でした。

18カ国を旅して広がった「受け入れる器」

——18カ国をめぐったバックパッカー時代で、印象に残っていることは?

東礼奈さん:自分の人生の選択肢が広がったのと、多様性に触れたのが大きかったです。日本の常識が、海外では普通に非常識だったりする。貧富の差もたくさん見てきました。日本ならびっくりして避けちゃうようなことも、海外だと当たり前でした。どんな人に出会っても、どんなことが起きても「あるよね」って受け入れられるようになったんです。

物乞いも、必死に生きている

東礼奈さん:受け入れる器がめちゃくちゃ広がったからか、友達からも「他の人には言えないんだけど」って相談されることが増えました。

特にインドやエジプトで感じたんですけど、物乞いをする人も、物を盗む人も、彼らにとっては必死に生きるためにやっていることなんだ、と気づいたんです。「元はみんないいやつのはず」って思えるようになりました。

約70人の仲間と、自分自身との対話

——いまは「旅する起業家」を育てていらっしゃいますよね。

東礼奈さん:事業のメンバーは、いま70人くらいいます。年齢層は20代から60代までいて、35歳前後の30代が一番多いですね。会社員をやってみて「自由じゃない」と感じた人、子育てしながら子どもに「おかえり」って言える生活がしたい人、50〜60代で第二の人生をもっと謳歌したいから稼ぎたい人……いろいろです。

フルリモートで、一対一で話したり、チームでミーティングをしたりしながら育成しています。

年に数回でも、会いに行く

東礼奈さん:どこでも仕事ができるからこそ、なるべく人とは対面で会うようにしています。その土地でしか出会えない人と会ったり、地元の人が行くお店に顔を出したりしています。年に数回しか会えなかったとしても、忘れないためにも、「この人はこの地域にいる」って把握しておく。そういうご縁を大事にすることは、ずっと続けています。

——心に残っているメンバーのエピソードはありますか?

東礼奈さん:礼奈と出会わなかったら、今も会社でずっと働いていたか、自分の起業も失敗し続ける人生だった。人生を変えてくれて本当にありがとう」って言ってもらえたことですね。それは本当に嬉しかったです。

私の人生ミッションは、人生のターニングポイントを多くの人に提供する

“愛に生きる”なので、愛を持って人と関わり、私を介して人生が変わる人が増えたら、これ以上の幸せはないです。

——いま抱えている課題はありますか?

東礼奈さん:チームメンバーのマネジメントですね。人を育てるという経験を通して、自分が向き合いたくなかった過去や、自分の嫌だなと思うところに向き合っている感覚があります。向き合いたくないときもあるんですけど、ここで向き合わなかったら何も変わらない。メンバーを通して、自分自身と向き合っている——しんどいときもあるけど、成長しているなって思います。

世界に、一旗あげたい——見据える未来

——今後の目標を教えてください。

東礼奈さん:自分の人生を自分で選択できる、自分で拡張できる人を増やしたいんです。死ぬときに「自分に生まれてきてよかった」って心から思える、悔いのない人生を送ってほしいんです。そのために大事なのは、時間やお金、健康を豊かにしていくこと。そこにアプローチしていきたい。それに私、世界に一旗あげたいっていう気持ちが常にあるんです。世界にインパクトを与えたいな、と思っています。

「今と違う選択」が、人生を拡張する——読者へ

——最後に、一歩を踏み出せない読者へメッセージを。

東礼奈さん:私はいま29歳ですけど、これまでの考え方や選び方をしていても、同じ人生にしかならないなって思うんです。人生を変えたいなら、今までと全く違う選択をしないと変わらない。普通だったら選ばない方を選ぶ、勇気を持って踏み出す。それをすることで、その先の人生はめちゃくちゃ拡張するから。「今と違う選択をしよう」って、伝えたいですね。

一人っ子の少女が綴った「自分改革ノート」から、母の死を越えて掴んだ「変わる」という決意まで。東礼奈さんの歩みは、環境や才能ではなく、たった一つの選択の積み重ねが人生を変えることを教えてくれる。旅する彼女の背中を追う仲間は、これからも増えていくのだろう。

活動概要

肩書き:シャンパン片手に旅する起業家

形態:個人事業主

事業内容:大手企業・国立大学と連携した成長産業のPR・広報/新規事業の立ち上げ/「旅する起業家」の人材育成/性教育

メンバー:約70名(20〜60代、30代が中心)

発信:http://Instagram.com/snackrepyon

REINA|シャンパン片手に旅する起業家🥂

取材・文:佐藤大遥(株式会社One Rep)

ぶち上げch noteインタビュー希望の方はこちら

人生ぶち上げch出演希望の方はこちら

#経営者インタビュー#旅する起業家#フリーランス#個人事業主#人材育成#人生ぶち上げch

この会社が気になったら

この会社に興味があります

読み込み中…

ぶち上げインタビューの他の記事