技術や施術の方法は伝えられても、どんな想いで会社を経営しているのかまでは、なかなか伝わりにくいものです。株式会社TOPRAIZEの鎌谷直也さんは、会社の方向転換を進めていた時期に「人生ぶち上げch」の密着撮影に臨みました。
後日行われたインタビューには、その動画を見て入社した社員も登場します。応募者本人の言葉から、仕事選びにおいて動画が果たした役割が見えてきました。

社員を採用するには、今までの発信だけでは届かない
鎌谷さんは、社員雇用に本格的に取り組むにあたり、当時の発信だけでは想いが届かないと感じていました。技術を紹介する発信に加え、なぜその会社をつくり、どんな組織を目指すのかを伝える手段が必要だったといいます。紹介を受けて密着動画の出演を検討した背景には、こうした採用方針の変化がありました。
出演前には、動画として残ることへの怖さもあったそうです。ただ、気にしていたのは再生数だけでなく、自分の伝えたいことをきちんと言葉にできるかどうかでした。会社の方向転換という大切な時期だからこそ、表面的な紹介で終わらせず、その理由まで届けたいという考えがありました。
当時は、業務委託を中心とした体制から社員雇用へと舵を切っていた時期でした。撮影現場には自然と話したくなる雰囲気があり、長時間にわたって想いを語ったことが印象に残っているそうです。
約10〜11件の採用問い合わせと、動画を使った選考

公開後はInstagramのフォロワーが約100〜150人増え、話を聞いてみたいという連絡に加え、採用の問い合わせも約10〜11件あったといいます。
ここで区別しておきたいのは、問い合わせの件数と実際の採用人数です。直接届いた問い合わせのなかには、選考の終盤まで進みながら採用に至らなかったケースもありました。一方で、鎌谷さんは動画が関わった採用を2名と説明しています。また、入社予定の人に動画を見てもらう運用も行っています。
距離がネックだった候補者の気持ちが変わった

インタビューに登場した社員は、当初、通勤距離の面から同社への応募にあまり乗り気ではありませんでした。しかし、代表と会ったあとに案内された動画を見たことで、何を目指し、どんな想いで働いているのかを深く知ることができたと話します。
施術の技術紹介だけでは見えてこなかった、代表の本音や仕事への姿勢。それらに触れたことで、一緒に働き、会社を大きくしていきたいという気持ちが強くなっていきました。
面接だけでは伝えきれない会社の背景を届ける
鎌谷さんは、理念やビジョン、そして社員雇用に取り組む理由が動画に詰まっていると振り返ります。会社全体としては、約1年で社員が1名から5名へと増えました。この増加のすべてが動画によるものではありませんが、選考の過程で会社への理解を深めるツールとして繰り返し活用できる点が、動画の価値となっています。
待遇や立地だけでなく、「誰と、何を目指して働くのか」を知ってもらう。TOPRAIZEの事例は、そのために経営者密着動画を活用した好例といえます。
撮影前に考えたのは、どう見せるかより何を伝えるか
鎌谷さんは、撮影に向けて話す内容を台本のように決めていたわけではないと説明しています。その一方で、自分がどうなりたいのか、動画を通して何を伝えたいのかは考え続けていました。当日急にかっこよく話そうとしても、自分の想いを十分に言葉にするのは難しいためです。
また、良いところだけでなく、弱さやつまずいている点も含めて知ってもらったうえで評価してほしい、という姿勢を語っています。社員が入社理由として挙げたのも、施術の技術だけでは見えなかった代表の本音でした。撮影で伝えようとした内容と、候補者が実際に受け取った内容がつながっていることが、この事例の特徴です。
面談で話しきれなかった時間を、動画が補った
入社した社員は、最初に鎌谷さんと話した際、次の予定があったため面談の時間が限られていたと振り返っています。そこで案内された密着動画を見て、代表への理解をさらに深めることができました。最初の面談で興味を持ち、そのあとに動画で理解を深めるという流れができていました。
鎌谷さんにとっても、動画は公開時だけに使うものではありません。社員雇用に切り替えた理由や理念がまとまっているため、今後の採用にも使えると考えています。さらに、将来見返したときに会社の成長を振り返る記録にもなると話しました。採用したいタイミングでの考えを残し、その後の候補者にも繰り返し届ける活用法です。
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※本記事は公開インタビューの内容をもとに編集しています。所属・役職・数値・採用状況はインタビュー時点の本人の説明に基づきます。
