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ノウハウ

企業YouTubeのタイトル・サムネ|LITAへの問い合わせ14件が報告された改善事例

企業YouTubeのタイトル・サムネの考え方を表したイメージ
記事の内容を表したイメージ図です。実際の画面や実績を示すものではありません。

出演先の株式会社LITAに、法人から14件の問い合わせがあった。関口楽はサムネイルを変更した密着動画について、そう報告しています。問い合わせは広報PR代行サービスへのもので、One Repへの相談件数や受注件数ではありません。

同じ「何億円社長に密着」という型を使えば、次の動画でも見てもらえる。One Repが制作した密着動画には、その見立てが通用しなかった回があります。タイトルを考える担当者にとって重要なのは、強い単語の一覧を覚えることより、過去に効いた言葉を疑えるかどうかです。

元動画13分20秒。関口楽が説明する変更後のサムネイル。タイトルだけの変更実験ではありません。
元動画13分20秒。関口楽が説明する変更後のサムネイル。タイトルだけの変更実験ではありません。

過去の型を使って伸びなかった動画で、何を変えたのか

関口楽は元動画の12分54秒以降で、以前のフォーマットに沿ったサムネイルが期待した反応を得られず、改めてリサーチした経験を説明しています。変更後の画面では、経営者の規模だけを示す言い方から、本人の発言を思わせる言い方へと表現を変えています。

これはサムネイルの変更事例であり、タイトルだけを変えた実験ではありません。また、変更後に反応が変わったという運用者の報告だけで、特定の文言が成果を生んだと断定することもできません。それでも、制作時の判断は具体的に読み取れます。視聴者が似た「大きな数字」を何度も見ているなら、次も数字の大きさだけで興味を持つとは限らない、という判断です。

画面にある売上の数字は、その動画で扱った人物の話です。別の経営者のタイトルに転用するための例文ではありません。参考にするのは数字そのものではなく、「どの変化を、本人がどんな言葉で説明しているか」を探した工程です。

タイトルは、会社の肩書きより「動画で確かめられる問い」から作る

この制作経験をタイトルへ応用するとき、編集部が勧めるのは、撮影素材に戻って問いを作る方法です。例えば売上規模を主役にしたいなら、数字の前後で変わった判断、組織、顧客対応が映っているかを確認します。変化の過程が映っていなければ、成長の秘訣を約束するタイトルにはしません。

採用動画でも同様です。出演者が「若手が活躍できる」と話しているだけなら、その言葉をそのまま見出しにしても他社との差は伝わりません。どの仕事を、いつから、どこまで任されているかが映っていれば、その事実をタイトル候補にします。「入社後に初めて顧客を担当するまで」といった問いなら、候補者が自分の入社後を考える理由になります。これは編集上の例で、実際の顧客事例ではありません。

採用したい人物が知りたいことと、動画の中にある証拠が重なる部分を選びます。クリックされそうでも本編で答えられない言葉は落とす。この取捨選択を経ずに形容詞だけを強くすると、入口と本編が食い違います。

タイトルを変える前に、変更しない条件を決める

伸びない動画のタイトルを変える際、担当者は「誰に何を期待してもらうか」を一文で残します。同時にサムネイルや冒頭も変えたなら、その変更も記録します。数値が上がってもタイトル単独の効果とは言い切れないためです。

問い合わせや採用が目的なら、クリック率が上がった時点で完了にはしません。来てほしい視聴者が本編の仕事説明まで見ているか、面談で動画のどの場面に言及したかまで確かめます。目的に合わない期待を集めるタイトルは、再生数が増えても直す対象です。

「法人から14件の問い合わせ」という報告を、どう読むか

関口楽の公開投稿では、この変更事例について、出演先に法人から14件の問い合わせがあったと報告しています。補足返信には、問い合わせ先はOne Repではなく、出演した株式会社LITAの広報PR代行サービスであると記されています。受注件数や売上額の報告ではありません。

投稿には、固定のサムネイルを変えると視聴者がチャンネルに気づかないのではないか、という制作側の迷いも書かれています。そこで参考にしたのは、経営者密着と同じ形式だけでなく、仕事や成長に関心のある視聴者へ発信しているチャンネルでした。権威性や変化を示す共通点を残しながら、その動画で強い発言を大きく見せる表現を取り入れています。

参考にしたいのは「赤い文字にすれば問い合わせが増える」という解釈ではありません。自社の形式から離れても、同じ関心を持つ視聴者が何に反応するかを探した判断です。なお、公開投稿と動画では変更時期や集計時点の説明に差があるため、本記事では経過日数や増加倍率を統合しません。14件という報告も、サムネイル変更だけの因果効果を証明するものではありません。

本記事の出典となるYouTube採用最高chの動画サムネイル
関口楽による元動画の該当箇所を見る。本文では発言内容と編集部の応用提案を区別しています。

検索で探す視聴者と、おすすめ欄で初めて見かける視聴者を分けて考える

YouTube公式のタイトルに関する案内では、動画の内容を正確かつ簡潔に表現することが推奨されています。また、検索経由で見つけてもらうためのタイトルと、興味を引くためのタイトルの使い分けについても紹介されています。

検索経由の視聴者を想定する場合は、視聴者が検索窓に実際に入力する言葉を含めます。製品紹介であれば製品カテゴリや具体的な用途、採用動画であれば職種や候補者が知りたい業務内容が候補となります。動画の内容と関係のない検索語を追加すると、視聴者の期待と動画内容のずれが大きくなります。

一方、YouTubeのホーム画面などで企業を初めて知る視聴者に興味を持ってもらう場合は、業務の具体的な場面や担当者の判断基準を伝えます。ただし、関心を引くために重要な前提条件を隠してしまうと、視聴者の期待と実際の動画内容が食い違ってしまいます。視聴者が関心を持つ問いをタイトルで提示し、その答えは動画の中で誠実に説明します。

企業動画のタイトルを具体的な表現に書き換える

動画の目的 内容が伝わりにくい例 書き換え例 動画で示す根拠
営業職の採用 社員紹介動画 未経験の営業職は何から始める?研修と先輩同行の一日 実際の研修と同行の場面
製品の比較検討 新製品のご紹介 狭い作業場で使える?小型機の設置から清掃まで 設置条件と作業映像
サービス理解 当社の強みを解説 導入前に何を準備する?担当者が初回相談の流れを説明 実際の相談手順
経営者の考え方 社長に密着しました 急な依頼を引き受ける前に、社長が現場に確認すること 判断と確認の場面

上記の書き換え例をそのまま流用するのではなく、自社で実際に撮影できた映像の内容に合わせて調整します。「最短」「必ず」「誰でも」といった表現を追加する前に、その内容を事実として客観的に説明できるかどうかを確認してください。

公開後はクリック率の数字だけでタイトルを評価しない

公開後にタイトルの見直しを検討する際は、変更を加える前に、公開からの経過日数、インプレッション数(表示回数)、視聴者の流入経路、クリック率、そして動画冒頭の視聴維持率のデータを保存します。検索経由とホーム画面のおすすめ経由では視聴者の閲覧状況が異なるため、全体の平均クリック率だけで単純に比較しないようにします。

確認した状況 見直す内容 記録すること
表示はあるがクリックされにくい 対象者、テーマ、動画を見る理由が伝わっているか 変更前後のタイトルと変更日時
クリック後すぐに離脱される タイトルで示した内容が、動画の冒頭で説明されているか 離脱が発生している場面と内容のずれ
検索語と動画の内容が合わない 対象範囲が広すぎる言葉や、誤解を招く表現がないか 実際の検索語と動画の対象者
表示自体が少ない 動画のテーマや想定視聴者の設定も含めて再検討する 同じ条件で公開した動画との数値の違い

タイトルを変更した後にクリック率などの数値が上昇した場合でも、その要因がタイトルだけにあると断定することはできません。動画が公開されてからの経過時間や、YouTube上での表示場所も同時に変化するためです。制作担当者は、どのような意図を持って変更を行い、その結果どの数値がどう変化したのかを記録に残し、次の企画を判断するための材料として蓄積します。

自社の動画をどこから直すか相談する

One Repでは、目的に合う視聴者、動画に入れる情報、撮影する場面、公開後の使い道を整理したうえで、企業のYouTube制作・運用を支援しています。動画の企画・改善について相談する。

文・編集:One Rep編集部。YouTubeの公式情報と公開動画、当社で整理した企画・制作の知見をもとに構成しています。仕様の確認日:2026年10月4日。