人員が必要になってから採用動画を作り始めても、撮影や編集の期間だけでなく、候補者が応募を検討する時間や選考を進める期間も必要になります。急ぎの欠員補充と、将来の採用に向けた中長期的な情報発信を切り分けて計画を立てることが重要です。本記事では、採用動画の制作と活用における計画の立て方を整理します。
入社希望日から選考と制作の工程を逆算する
入社してほしい時期が決まっている場合は、内定承諾、面接、応募、動画の公開、制作開始という順序で、各工程に必要な期間を逆算して計画を立てます。制作会社との調整や社内での確認にかかる時間も見込んでおく必要があります。
採用活動に必要な期間は、募集職種、選考回数、動画の内容によって異なります。他社の制作期間や応募が集まる時期の傾向を、そのまま自社の計画にあてはめないように注意してください。
急ぎの欠員補充と中長期の情報発信を分けて考える
早急に人員を採用したい場合は、現在機能している求人媒体やエージェントなどの採用経路を活用しながら、会社説明を補う動画素材を準備する方法が適しています。新しい動画チャンネルの立ち上げだけに頼ると、希望する採用時期に間に合わないおそれがあります。
一方で、急ぎの採用が終わるたびに情報発信を止めてしまうと、次の募集の際にもゼロから同じ準備を繰り返すことになります。急ぎの採用業務を進めつつ、次回以降の募集でも再利用できる会社紹介や社員インタビューなどの動画を整えておく視点が重要です。

募集を行っていない時期も会社を認知してもらう環境を整える
仕事内容や社員の経験を伝える動画は、採用募集を行っていない時期であっても、候補者が会社を知るきっかけになります。ただし、動画を公開しただけで自然に候補者が集まるわけではありません。
採用サイトや社員紹介ページなど、自社に関心を持った人が訪れる場所に動画を掲載しておく必要があります。また、実際に募集を開始した際には、最新の募集条件や応募方法がすぐに確認できるよう導線を整えておくことが大切です。
動画の公開日だけでなく実務で使い始める日を決める
動画が完成しても、採用担当者や人材紹介会社の担当者が候補者へ案内しなければ、採用活動で十分に活用されません。候補者への案内メール、面談前の案内、採用サイトなど、どの窓口へ、誰が、いつ動画を掲載・案内するのかを事前に決めておきます。
また、社内の関係者に対して、その動画で何が伝わるのか、どのような候補者に向けて見せるものなのかを共有しておきます。動画の公開を制作のゴールとせず、採用の実務の中で実際に案内を始める運用準備まで含めて計画を立てることが求められます。
採用結果の振り返りをもとに次の動画制作を準備する
選考の過程で候補者から多く寄せられた質問や、入社後に社員が感じた事前のイメージとのギャップは、次回制作する動画のテーマとして活用できます。募集を行うたびに動画をすべて作り直すのではなく、既存の動画にどのような情報を補足すべきかを検討します。
動画制作の計画を立てる際は、内容の修正や社内確認のための予備期間をあらかじめ確保しておきます。採用が必要な時期の直前に慌てて撮影を行うのではなく、候補者が動画を通じて会社を理解し、入社を検討できる十分な時間を確保しておくことが、採用動画の準備において重要です。
採用動画の公開日から制作工程を逆算する方法
採用動画の制作期間は、撮影にかかる日数だけでは決まりません。採用担当者は、実際の選考スケジュールと社内の確認にかかる時間を踏まえて制作スケジュールを計画します。
| 逆算する順序 | 決める内容 |
|---|---|
| 動画を使い始める日 | 募集開始、説明会、面談案内などの使用日 |
| 公開・掲載作業 | 動画の公開と求人ページへの掲載を行う日 |
| 最終確認 | 事実関係や公開範囲を責任者が確認する期間 |
| 編集・修正 | 初稿の提出と社内の修正確認を行う期間 |
| 撮影 | 出演者と撮影場所を確保できる日 |
| 企画・準備 | 目的、質問内容、撮影場面を決める期間 |
採用担当者は、各工程に必要な日数を動画の制作担当者と確認し、修正が発生した場合の日程もあらかじめ計画に含めます。全社共通の標準期間として一律の日数を当てはめるのではなく、撮影の規模や社内の確認体制に応じて期間を決めます。
自社の動画活用を相談する
One Repでは、企業の採用や集客の目的に合わせた動画の企画、制作、運用を支援しています。現在行っている情報発信の見直しや、最初の一本となる動画の企画からご相談いただけます。
文・編集:One Rep編集部。関口楽の原稿をもとに、企業の動画活用について解説しています。
